ブックマークは、よく見るWebサイトを登録しておき、登録リストから簡単にサイトアクセスができます。
しかし、登録リストはサイトタイトルの文字が表示されているだけですし、毎回メニューを開いてブックマークを探さなくてはいけません。
上のようにブックマークバー(赤枠部分)を表示させておけば簡単に見たいサイトを選択できますが、ブックマークバーには多くのサイトタイトルを表示できません。(15個くらいまで)
ブックマークバー右端の 「>>」をクリックすると、
表示しきれないサイトタイトルがメニュー形式で表示されますが、これも多くなると使いづらいものです。
また、ブックマークバー左端の
「★Bookmarks」をクリックすると、
「ブックマークマネージャ」画面となり、ブックマークされているサイトタイトルがメニュー形式で表示され、ここからでもサイトにアクセスできます。
しかし、ブックマークはサイトタイトルの羅列であり、多くのサイトを登録している場合探すのも大変です。
何れにしろ、ブックマークを使うには限界があります。
ここで説明する「Speed Dial 2」は、以上のブックマーク機能をもっと便利よく使えるようにした Chrome拡張機能です。
これが、Speed Dial 2 の画面です。
上の Speed Dial 2 画面は、このブックマークと同じ内容でサイト登録したものです。
サイトそれぞれが、サムネイルとサイトタイトルで表示されており、とても分かりやすいメニュー画面となっています。
多くのサイトを登録しても上下にスクロールして探せますし、グループ分けして別メニューとすることもできます。
Speed Dial 2 を使いだすと、もうブックマークには戻れません。
もしかすると、Chrome拡張機能でこれが最も便利かも? と言えるくらいのものです。
Chrome に Speed Dial 2 を追加する
以下、Speed Dial 2 の追加手順です。
尚、以下に説明する Speed Dial 2 は
バージョン: 2.2.4 更新日: 2017年11月22日
を使用しています。
1.Speed Dial 2 新しいタブ – Chrome ウェブストア にアクセスします。
また、右上に Speed Dial 2 アイコン ができていることを確認下さい。
アイコンが表示していれば、Speed Dial 2 が追加されています。
7.アカウントを作成しなくとも普通に使えますので、ここでは「アカウントなしで続行」をクリックします。
ここで、一旦 Chrome を閉じましょう。
よく見るサイトを登録しよう!
再度、Chrome を起動します。
Speed Dial 2 を入れる前は、Chrome を起動すると以下のように「Google」のトップページが表示されました。
しかし、Speed Dial 2 を追加すると、Chrome 起動時には Speed Dial 2 メニュー画面が表示されるようになります。
まだ何も登録していないので、このような何もない画面ですが、ここにサイトを登録していくとサムネイルメニューが表示されます。
また Speed Dial 2 導入後は、Chrome 起動時は元より新規タブを作った場合も「新しいタブ」はこの画面が表示されるようになります。
2つの登録方法
サイト登録は画面中央の「+」をクリックします。
「新規ブックマークの追加」画面が表示されます。
初めて登録する場合、以下の画面となります。
この画面は、「人気のあるウェブサイト」ばかりが並んでいます。
この中から登録したいサイトを選択し、「保存」をクリックで Speed Dial 2 に登録できます。
「画像の URL を指定」をクリックすると下の画面となり、任意のサイトを指定して登録できます。
1つサイト登録してからは、「+」をクリックすると「画像の URL を指定」画面の方が先に表示されます。
「画像の URL を指定」/「人気のあるウェブサイト」をクリックし、
どちらかの追加画面に切り替えて、サイト登録していくことになります。
今、見ているサイトを登録する
あるサイトを見ている時、気に入ったので登録したい場合があります。
その場合、以下の操作により上で説明した方法よりも簡単に登録できます。
まず、登録したいサイトが表示されているとします。
画面右上の Speed Dial 2 アイコン をクリックしますとメニューが表示されます。
メニューから登録したいグループ名をクリックすると、表示している「Yahoo! JAPAN」サイトがそのグループに登録されます。
グループは後述しますが、最初は「ホーム」というグループしかありません。
少しだけサイト登録してみる
何も登録されていない「新しいタブ」に、まず「Google」のトップページを登録します。
画面中央の「+」をクリックします。
画面中央の「Google」サムネイルをクリックし選択します。
そして、「保存」をクリックします。
「Google」のトップページが登録されました。
続けて、「Amazon」も同じ要領で登録します。
登録は、「+」マークをクリックです。
「amazon」サムネイルを選択し、「保存」をクリックします。
続けてもう一つ、本ブログ「ぼのからのお届けモノ」も登録します。
しかし、私のブログは「人気のあるウェブサイト」にサムネイルはありません。
「画像の URL を指定」して、追加登録することになります。
URL欄に、「 https://bonokara.com 」
Title欄に、「 ぼのからのお届けモノ 」
を入力し、「保存」をクリックです。
これで3つのサイトのサムネイルが登録されました。
ここで、Chrome を閉じて終了します。
再度 Chrome を起動すると、このメニュー画面が表示されます。
また、新規タブを作ってもこの画面が表示されます。
「Google」をクリックすると Googleトップページが表示され、
「amazon」をクリックすると Amazonサイトを表示、
当然3つ目のサムネイルをクリックすると「ぼのからのお届けモノ」が表示されます。
以上のようにメニュー表示したいサイトを登録しておけば、ブックマーク機能よりも便利よくサイトアクセスができるようになります。
Speed Dial 2 画面での操作
Speed Dial 2 画面では、いろいろと操作ができます。
以下の操作を覚え、便利に Speed Dial 2 を使いましょう。
サムネイルの更新
サムネイルの削除
サムネイルの移動
新規グループの作成
グループの削除
サムネイルのグループ間移動
サムネイルの更新
この画面で Google や Amazon は、ロゴマークのサムネイルが表示されていますが、「ぼのからのお届けモノ」は、
見ただけではどのようなサイトか判断し難いサムネイルです。
このような場合、「サムネイルの更新」を行うとサイト表示画面をサムネイルとすることができます。
「ぼのからのお届けモノ」サムネイルの上で右クリックし、表示されたメニューから「サムネイルを更新」をクリックします。
すると、一旦「ぼのからのお届けモノ」サイトが表示されます。
画面左上の「←」ボタンをクリックし、メニュー画面に戻ると、
「ぼのからのお届けモノ」サイト画面がサムネイルとして表示されます。
サムネイルの移動
サムネイルをドラッグすると、サムネイルの並び順を変えることができます。
サムネイルの削除
メニュー画面に登録しておく必要がなくなった場合は、サムネイルを削除できます。
「ぼのからのお届けモノ」サムネイルを削除してみましょう。
サムネイル上で右クリックし、メニューから削除をクリックします。
「削除」ボタンをクリックします。
以下のようにサムネイルは削除されました。
新規グループの作成
Speed Dial 2 メニュー画面に登録しておくと便利ですので、どんどん追加登録していってしまいます。
これは私のパソコンのメニュー画面ですが、縦・横にサムネイルがびっしりです。
画面にはみ出るほど登録しても画面右側のスクロールバーを上下して探せます。
また、サムネイルをグループ分けして複数ページのメニュー画面構成にできます。
画面上部赤枠部分はグループを切り替えるためのタブです。
登録サイトをグループ分けすることにより多くのサイトを登録できますし、探しやすくもなります。
具体的にグループを作りサイト登録してみましょう!
これは、新規に3つのサムネイルを登録したメニュー画面です。
Speed Dial 2 導入直後に「Home」というグループが自動的に作られており、そのグループにこの3つのサムネイルは登録されています。
「Home」グループ1つしかない場合、画面上部にグループ名は表示されません。
2つ以上のグループがある場合に表示されます。
作成するメニュー構成
下表のように、上の3サイトのメニュー構成に2サイト追加し、3つのグループに分けてメニューを作っていきます。
グループ名 | 登録サイト |
Home | Google、Yahoo |
Shopping | Amazon、ヨドバシ |
Other | ぼのからのお届けモノ |
グループを作る
「Home」は既にありますので、「Shopping」と「Other」の2つのグループを作ります。
画面内の空白部分で右クリックして表示されるメニューの「新規グループを作成」をクリックします。
名前の入力欄に「Shopping」を入れて「保存」をクリックします。
「Shopping」グループが作成され、画面上部に「Home」タブと「Shopping」タブが表示されました。
また、「Shopping」グループが選択された状態になっていますが、まだ「Shopping」グループには何も登録していませんので表示画面は空の状態です。
「Home」タブをクリックしますと、最初の画面に切り替わります。
「Home」と「Shopping」を相互にクリックし、画面が切り替わるのを確認してください。
続けて同様の操作で、「Other」グループを作ります。
グループタブが3つになりました。
グループタブの並び順を替える
グループタブの並びが左図のようになっていますが、右図のように並び替えたいならタブを左右にドラッグすることにより並び順を入れ替えることができます。
グループにサイトを登録する
グループは3つできたので、それぞれのグループにサイト登録していきます。
現在、それぞれのグループは以下の内容となっています。
グループ名 | 登録サイト |
Home | Google、Amazon、ぼのからのお届けモノ |
Shopping | 空 |
Other | 空 |
このグループ内容を以下のようにします。
グループ名 | 登録サイト |
Home | Google、Yahoo |
Shopping | Amazon、ヨドバシ |
Other | ぼのからのお届けモノ |
サムネイルのグループ間移動
まず、Homeグループ内にある「Amazon」と「ぼのからのお届けモノ」をそれぞれ ShoppingグループとOtherグループに移動します。
移動は簡単です。
それぞれのサムネイルを移動先のグループタグにドラッグして持っていくだけです。
移動後のグループ内容は以下となります。
グループ名 | 登録サイト |
Home | |
Shopping | Amazon |
Other | ぼのからのお届けモノ |
グループを切り替えて、表示を確認しておいてください。
不足しているサイトを追加する
次は、新たに足らないサイトを追加登録していきます。
Homeグループに「Yahoo」、Shoppingグループに「ヨドバシ」を追加します。
上の「今、見ているサイトを登録する」で解説した方法で追加登録します。
まず、「Yahoo」サイトを検索し表示します。
画面右上の Speed Dial 2 アイコン をクリックし、「ホーム」をクリックします。
これだけで「Home(ホーム)」グループに「Yahoo」サイトが登録されます。
次に、「ヨドバシ」サイトを検索し表示します。
Speed Dial 2 アイコン をクリックし、「Shopping」をクリックします。
これで、「Shopping」グループに「ヨドバシ」サイトが登録されました。
作成完了! 確認してみる
新規タブを開いて、Speed Dial 2 メニュー画面を表示して確認してみます。
Otherグループ以上で目的のメニューは作成できました。
グループの削除
後になってしまいましたが、いらなくなったグループは次の操作で削除できます。
削除したいグループを選択し(選択するとグループタグに下線が出ます)、右クリックメニューから「グループを削除」をクリックします。
「削除」をクリックで、選んだグループは削除されます。
結果、グループタグは削除されたことが確認できます。
設定データのバックアップ
以上のようにしてメニュー登録していけば、使い勝手の良いサムネイルメニューができあがります。
私の場合、グループが15個もあり、1つのグループ内も20~50程サイト登録しています。
少し多すぎるので、あまりアクセスしないサイトは整理し削除する必要はあるのですが、便利なので次から次へと登録してしまうのです。
これだけ多くのサイトを登録したメニューデータは、パソコン内に保存されていますが、何らかのトラブルでサムネイルメニューが表示しなくなる可能性もあります。
このようなトラブル時に元に戻せるように、メニュー登録が完成したらメニューデータのバックアップを以下の要領で取っておいてください。
エクスポート(設定データの取り出し)
Speed Dial 2 設定データを取り出す方法です。
2.「設定」メニューが表示しますので、右下の「詳細オプション…」をクリックします。
6.「名前を付けて保存」画面が出てきますので、適当なファイル名を付けて保存します。
ここでは、「ダウンロード」フォルダに保存しています。
尚、保存されるファイルはテキストファイルですので、メモ帳などテキストエディタで開くことができます。
以上で登録されているメニューなどの設定データが取り出されます。
取り出されたファイルは、バックアップデータとして大切に保管しておいてください。
インポート(設定データの復元)
エクスポートにより取り出された設定データを復元する方法です。
上のエクスポートの手順1~3までは同じ手順です。
5.灰色の枠内にバックアップデータを貼り付け、左下の「設定のインポート」をクリックします。
エクスポートしたバックアップファイルは、メモ帳などテキストエディタで開いて内容全てをコピペすればOKです。
6.「警告」が出てきますので、「了解」の前にチェックを入れます。
7. チェックを入れると、「続ける」ボタンが表示されますのでクリックします。
100件程の登録データなら数秒で終わります。
新規タブを表示してメニューの復帰を確かめてください。
編集後記
この記事は11月中旬頃に書くつもりだったのですが、
Speed Dial 2 新しいタブ – Chrome ウェブストア
にアクセスすると、404エラーが出て配布サイトが消えてしまっていたのです。
5日間程毎日アクセスしましたが404エラーばかりで、これはもうダメかなと思いましたが、Speed Dial 2 ホームページ は残っていたのでしばらく待つことにしました。
その後、別記事を書き終わり、この記事を書き出す数日前にもう一度チェックしてみると、配布サイトが復帰していました。
Speed Dial 2 は、私にとって最も有用な拡張機能ですので、なくなってしまったら代替はどうしようかとも考えていたのですが、ホッとした次第です。
11月22日に更新されているので、サイトのメンテ中だったのかも分かりませんが、404エラーの表示期間が長かったので少し心配していました。
何れにしろ無償で使える拡張機能ですのでいつなくなっても文句は言えないのですが、便利な拡張機能は安定した供給をよろしくお願いします。
コメント
とても参考になりました。
Chromeで保存したブックマークをSpeed Dial 2にそのまま移行することは可能でしょうか?
フォルダを含めたブックマークは移行できないですよね?
ご覧頂きありがとうございます。
ご質問の件ですが、Chromeブックマークからの移行はできないようです。
詳細はSpeed Dial 2の作者に聞かないと分からないので、Speed Dial 2のTwitterに質問を投げかけてみては?
Speed dial 2(@speeddial2)さん | Twitter
英文でないと伝わらないでしょうけれど、Google翻訳などで英文に訳して投稿してみてはいかがでしょうか。
そこまでしなくとも、これまでのブックマークを整理しながら一つ一つ登録した方が良いと思います。
それ程手間も掛かりませんし、使い方の勉強にもなりますよ。