文字入力はパソコン操作に欠かすことのできない基本操作ですが、詳しく説明されていることは少なく、曖昧に文字入力している人が多いのが現状です。
ここでは、文字入力に関して少しでも楽に操作が行えるように基本的なことをまとめておきます。
以下、Windowsでの文字入力を説明します。
カーソルに注目
カーソルとは、パソコン画面上で文字の入力位置を示すマーク(目印)のことです。
点滅している縦棒 の場合が多いですが、下線や四角形のカーソルもあります。
また、マウスを動かすと一緒に動くマークも カーソル という場合がありますが、こちらはマウスポインタ もしくは マウスカーソル と呼ぶのが普通です。
文字入力には カーソル が必要です
文字が入力できるという最低条件は何でしょうか?
それは、カーソルが表示されていることです。
上は、Google検索の画面です。
この画面には、文字入力できるところが2ヶ所あります。
Googleロゴ下の検索窓枠内と画面上部のアドレスバー枠内です。
しかし、この画面ではどちらにもカーソルが出ていませんので文字を入力できません。
カーソルを出すには、どちらかの枠内をクリックします。
検索窓枠内をクリックすると、図のように縦棒のカーソルが出てきました。
これで、検索窓に文字を入力することができます。
但し、画面内に1つしかカーソルは出せません。
もし、2箇所にカーソルが出たとしたらどちらに文字を表示していいか分からないからです。
下はアドレスバー枠内をクリックした時に出るカーソルです。
他にもカーソルの例を挙げておきます。
Excel セル入力時のカーソルです。
メモ帳 文字入力時に出るカーソルです。
以上のように、文字を入れる場合は必ずカーソルがを必要とします。
カーソルが出ていないのであれば入力したい部分をクリックすることによりカーソルが出てきます。
もし、クリックしてもカーソルが出てこないのであればその部分には文字入力はできないということになります。
文字入力説明上の注意点
ここから文字入力の詳細を説明しますが、半角文字を使うこととします。
パソコンでの文字入力の状態には、
半角モード
全角モード
の2種類があります。
全角モードは、日本語が入力していける状態で、必ず「文字の確定」という操作を必要とします。
半角モードは、日本語を入れることができませんが、確定の操作を必要とせずキーインするだけで文字は入力されます。
半角文字とは、半角モードの状態で入力できる文字です。
全角モードでも半角文字は入力できますが確定を必要としますので、半角文字ばかり入力していく場合は半角モードで入力する方が楽です。
ここでは詳しく説明しませんが、現在どのモードであるかの確認方法を説明しておきます。
Windows画面右下をご覧ください。
赤枠で囲んだ部分が今の文字入力状態を表しています。
× 文字入力できない(カーソルがどこにも出ていない状態)
A 半角モード
あ 全角モード
「A」 と 「あ」は赤枠部分をクリックすると切り替えることができます。
また、「×」は文字入力できない状態になると、自動的にこのマークとなります。
たまに、「カ」「_カ」「_A」など違うマークが表示される場合があります。
これらは、上以外の他のモードとなりますが使うことはありません。
全ての文字は「A」半角モード・「あ」全角モードで入れることができます。
文字を入れる時に変だなと思った時は、この赤枠部分がどの状態であるかチェックするようにしてください。
モードは、赤枠部分をクリックすると「A」半角モードに戻ります。
うまく戻らない場合は、赤枠部分を右クリックすると出てくるメニューから
青枠の「ひらがな」もしくは「直接入力」をクリックしてください。
「ひらがな」が全角モード
「直接入力」が半角モード
です。
簡単に説明しようとしましたが、長くなりました。
詳しくは、別記事に書きたいと思います。
ここでは、
半角モード
で半角文字を入力していくことだけご確認ください。
ワードパッドの起動
実際に文字入力をして文字入力を試しましょう。
ワードパッドは、Windows付属の文書作成用のアプリケーションソフト(アプリ)です。
パソコンでの文字入力は、どの場面でも基本的な文字の扱い方は同じです。
ここでは、Windowsであればどのバージョンにでも入っているワードパッドを用いて文字入力の説明をしていきます。
1.Windows画面左下のスタートボタンをクリックします。
2.Windowsメニューが表示されます。
赤枠のスクロールバーを下にドラッグし、メニューから「ワードパッド」を探します。
3.「W」の項目が出てくるまでメニューを移動させ、「Windowsアクセサリ」をクリックします。
4.「ワードパッド」をクリックします。
5.ワードパッドが起動し、文字を入力していくウィンドウが開きます。
最初に確認するべきこと
下がワードパッドの画面(ウィンドウ)です。
ここに文字を入力し文書を作っていくわけですが、ワードパッドでなくとも文字の取り扱い方は何を使っても同様です。
適当に文字を入力している人は、ここで基本をしっかり身につけてください。
ワードパッド画面で文字が小さく見づらい場合は、ワードパッド右下赤枠部分のスライダーを左右にドラッグしますと、画面を拡大/縮小できますので適当な大きさにしてください。
また、上で説明しました半角モードで文字入力しますので、ワードパッドに文字を何も入れていない状態で、画面右下で半角モードであるか確認してください。
カーソルを追いかけましょう!
では、文字を入れていきます。
ワードパッド左上に、カーソルが点滅しています。
もし、カーソルが表示していないなら画面内の白い部分をクリックすると出てきます。
キーボードから何らかの文字を入れると、このカーソル位置に文字は表示され、カーソルは右に移動します。
「aaabbb」とキーインすると、1文字毎にカーソルが右へ動いていきます。
続けて、「ccc」を入れると、上のようになります。
カーソルは、キーボードの [←]/[→] それぞれのキーで左右に動かせます。
[←]キーで、カーソルを b と c の間に移動させます。
そして、5 を3つ入れます。
b と c の間に 5 が3つ入りました。
このように、カーソルはキーインされた文字が表示される位置を示しています。
また、カーソルは [←]/[→] で移動させなくとも、マウスでクリックした位置に移動させることができます。
但し、どちらの方法であっても文字が表示されている範囲内でしかカーソルは出せません。
上のように1行だけなら画面の下の方に、カーソルを出そうとしても出せないのです。
この場合、改行という操作をして行を作っていけばいいのですが、改行は少し意味合いを理解するのが難しいので本記事では改行は説明しません。
別記事で詳しく説明することにします。
まずは、1行の範囲内での文字の取り扱い方を理解するようにしてください。
文字を消すにもカーソルです
文字入力時にカーソルが必要なのは、何処に文字を入れるか位置を指定するためでした。
文字を削除する場合も同様に、どの文字を消すかカーソルで指定します。
また、文字を消すキーには、[Backspace]キーと[Delete]キーの2つがあります。
初心者の方で、どちらか一方のキーしか知らない人がたまにいらっしゃいます。
どちらの削除キーを使っても文字の削除が思うようにできなくては文書作成に手間取ってしまいますので、最初の内にしっかり覚えるようにしましょう。
さて、ここで少し問題があります。
削除したい文字をカーソルで指定すると書きましたが、カーソルは縦棒ですので文字と文字の間にしか表示できません。
abc|de
このように、cとdの間にカーソルがあった場合どちらの文字が指定されるのでしょうか?
実はカーソルは文字そのものを指定することはできません。
カーソルの前(左側)の文字、後(右側)の文字という考え方になります。
上の例ですと、カーソルの前の文字はc、カーソルの後の文字はdです。
カーソルの前後、どちらの文字を消すかは、
[Backspace] カーソルの前の文字を削除
[Delete] カーソルの後の文字を削除
それぞれのキーを使うことになります。
カーソル位置が abc|de の場合
[Backspace]キーを1回押さえると、
ab|de
というように、カーソルの前のcが削除され、後ろの文字は前に詰まってきます。
[Delete]キーならば、
abc|e
というように、カーソルの後のdが削除され、後ろの文字は前に詰まってきます。
文字を消すと言っても、
ab |de や abc| e
というように、文字が消え空白が開くわけではないことに注意してください。
消えた文字より後ろの文字が前に詰まってきます。
カーソル位置が |abcde の場合
では、文字列の先頭にカーソルがある場合はどうでしょうか。
この場合、カーソルの前には文字がありません。
ということは、[Backspace]キーで消せる文字はないということです。
カーソルの後の文字を消す[Delete]キーしか使えません。
カーソル位置が abcde| の場合
文字列の最後ににカーソルがある場合です。
カーソルの後ろには文字がありませんので、[Delete]キーで消せる文字はありません。
カーソルの前の文字を消す[Delete]キーしか使えないことになります。
以上のように、文字を入力する場合も削除する場合もカーソル位置が重要であることをよく理解した上で操作を行うようにしてください。
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