何でもかんでもパスワード
昨今、ネットで何かしようとすると、パスワードを作らなくてはいけない場面が多くあります。
過去、パスワードと言えば銀行のキャッシュカード位だったのですが、今ではパスワード認証が当たり前のように必要となっています。
セキュリティ面上仕方がないかも分かりませんが、パスワードを作り、覚えておく必要があります。
また、サービスを受けようとするとパスワードを入力し、認証を受ける必要もあります。
これだけ、パスワードが増えてくると覚えておくにも無理がありますし、メモ書きをしていても何処に書いたか探さなくてはいけないなど、パスワードをどのように管理すればいいかということが問題となってきています。
パスワードを使い回す
最も簡単で効率的な方法は、一つのパスワードを使い回すことです。
一つだけ覚えておけばいいだけですから楽ちんです。
しかし、セキュリティ面が犠牲になってしまいます。
もし、この唯一のパスワードが盗まれたらと思うと、ゾッとします。
しかし、パスワードの利用実態調査からは、使い回している人が8割超であるという結果が出ています。
その原因は、管理が面倒臭いからです。
一つ一つ異なるパスワードを作っていくとなると、どのようなパスワードにするか考えるのも大変ですし、覚えておけるのも数個程度でしょう。
簡単にパスワードを管理する方法はないのでしょうか?
いろいろと管理手法はあるのだが
簡単といえば、やはりノートに書いておくことでしょうか?
しかし、たくさんのパスワードを綺麗にまとめて書いてあればいいのですが、メモ程度で控えている場合が多いのではないでしょうか。
そうなると、探すのも大変ですし、文字が汚い人は誤入力ということも考えられます。
もう、ノートに控えるのは止めましょう。
今やパスワードは、ブラウザにも保存でき、パスワード管理サイト、またアンチウィルスソフトにもパスワード管理機能が付加されてきています。
これらを使えば、もっと楽にパスワードは管理できるはずです。
しかし、これらの管理手法では、ネットが使えなくなった、アンチウィルスソフトを変更した場合などで、管理ができなくなったり、最悪せっかく登録したパスワードが消えてしまったりということも考えられます。
パスワード管理ソフト
それら懸念を解消してくれるのは、パスワードの管理ソフトです。
パソコンにインストールしておけば、ネット不調でも使えますし、登録パスワードデータのバックアップもとれます。
また、機能として単にパスワードの保存・管理だけでなく、パスワード一つ一つに対してのユーザー名やメモ書きなども一緒に保存できます。
さらに、自分で考えなくとも、パスワード生成も可能なものもあります。
私は、以前から2つの管理ソフトを使っていまして、とても重宝していますので、以下に紹介していきます。
アタッシェケース
一つ目は、「アタッシェケース」というフリーソフトです。
これは、ファイルやフォルダをまとめて一つのファイルとし、暗号化できるようにするソフトです。
zipなど圧縮ソフトでもパスワードを付けて圧縮できますが、強力な保護はできなくパスワードも簡単に破れるようです。
「アタッシェケース」は強力な暗号化ができるようになっており、セキュリティは万全です。
純然たるパスワード管理ソフトではなく、汎用の暗号化ソフトですので、重要なメモ書きやパスワードをファイルとして保存し、そのファイルを暗号化して保存するようにしています。
もう少し、具体的に書いておきます。
例えば、
2017/05/05 サイト名 URL ユーザー名 パスワード
2017/06/10 サイト名 URL ユーザー名 パスワード
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2017/09/12 サイト名 URL ユーザー名 パスワード
2017/10/10 サイト名 URL ユーザー名 パスワード
というような内容でテキストファイルを作成しておき、「アタッシェケース」でこのファイルをパスワードを付けて暗号化ファイルを作るのです。
その暗号化ファイルは元のファイルに戻さなくては中を見れませんが、パスワードを入力することにより元に戻せます。
元に戻したら、どのように使うかは自由です。
ファイルを開いて、パスワードをコピペして貼り付けたり、新しいパスワードを書き込んだり、変更したら再度暗号化ファイルを作成し、そのファイルを保存しておけばいいだけです。
しかし、「アタッシェケース」はそれなりにパスワード管理には使えるのですが、パスワード管理専用のソフトではありません。
ファイルを暗号化し、そのファイルを読めないようにするだけのソフトです。
大事なファイルを保管する時全般に使えるので、用途は広いと言えますがパスワード管理には少し役不足かと思います。
KeePass Password Safe
もう一つは、純然たるパスワード管理専用ソフトである「KeePass Password Safe」です。
これもフリーソフトですが、パスワード管理に特化しているだけあって使い勝手は抜群です。
1つのパスワードに対して、日付やサイト名、ユーザー名など情報を付加して、1つのカードとして保管できます。
そのカードをまとめ、1つの暗号化ファイルとして保存できるようになっています。
暗号化ファイルには、マスターパスワードを付けているので、そのマスターパスワードだけ覚えておけば、全ての登録カードを復元でき、取り扱うことができます。
さらに、暗号化ファイルのパスワードは2段構成にもでき、強力に保護できるようになっています。
また、個々のパスワード登録カードでは、パスワードの自動生成ができますし、その生成するパスワードの文字数や文字種も決めることができます。
パスワードを使う場合も、一覧にあるパスワードをダブルクリックすることにより、コピーできますので、後はペーストするだけです。
ですので、複雑なパスワードでも簡単に入力できます。
私は、このソフトのおかげで記録用のノートもなくなり、パスワードを覚えておくこともなくなりました。
最も、マスターパスワードだけは覚えておく必要はありますが。
このように使い勝手もよく、導入時は少し手間取りますが、慣れてしまえばパスワード管理に使える最も優れたソフトではないかと考えています。
パスワード管理まとめ
以上の2つのソフトが私がパスワード管理用として使っているソフトです。
どちらもパスワード付きの暗号化ファイルが作成されますので、そのファイルをバックアップとして取っておけば、もしもの時にも対応できます。
ただ面倒臭いところが1点、登録しているパスワードを使う時、暗号化ファイルを元に戻すという作業が必要となる点です。
しかし、この作業は仕方がないです。一つの作業をするだけで強力にパスワード管理ができるのですから。
メモ書きしていることを思えば、大した手間ではありませんし、何と言っても一括管理が簡単にできるのですから。
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