最近、「スマートスピーカー」なる言葉をよく聞くようになりました。
スマートスピーカーとは、対話型の音声操作に対応して、無線での接続機能と音声操作のアシスタント機能を持つスピーカーのことをいいます。
AIアシスタントと呼ばれるAIでの音声認識を行う機能を有していますので、AIスピーカーとも呼ばれています。
今では、インターネットを介して音楽を聴いたり、検索、買い物といったサービスを当たり前のようにパソコンやスマホから利用しています。
スマートスピーカーでは、そうしたサービスをパソコンやスマホを使わずとも「音声」での会話だけで操作できるようにしたものです。
スマートスピーカー機能の先駆けとしては、スマホのAIアシスタントがあります。
iPhoneの「Siri」やAndroidの「Googleアシスタント」です。
何かを問いかけたら、それに対する答えをスマホ画面に表示、または音声で答えてくれる。
使っている方も多いと思います。
スマートスピーカーは、スマホのそれ以上にいろいろなことを「音声」で操作できるようにしたものです。
スマートスピーカーでできること
こちらから話しかけることで以下のようなことができるようになっています。
検索
ニュース・天気予報の読み上げ
音楽再生
家電操作
アラーム
スケジュール
簡単な会話
などです。
スマホ同様、検索と音楽再生が主に使われているようです。
スマートスピーカー製品
各社が争ってスマートスピーカーを発表していますが、今のところ
Amazon Echo
Google Home
LINE Clova WAVE
Apple HomePod(2018年に発売予定)
が有力な製品でしょう。
Microsoftが出遅れていますが、この分野でAmazonと提携しており何らかの製品が出てくるのも時間の問題でしょう。
また、Yahooや日本のメーカーもそれぞれにこの分野の製品を考えているようです。
スマートスピーカーは流行るのか?
価格的には、5000円~20000円なので手頃と言えば手頃です。
逆にそれだけの価値があるのでしょうか?
スマートスピーカーを各部屋に置いておくと便利かも分かりません。
しかし、それ程大きくない部屋である限り、家電操作は手を伸ばせばいいことですし、スマホが手元にある限りスマートスピーカーができることはスマホで事足りるのではないでしょうか。
それを考えると現時点ではわざわざスマートスピーカーを置く必要もないと考えます。
また、一々スマートスピーカーに向かって「喋る」という行為そのものが受け入れられるのでしょうか?
慣れの問題もありますので、使い込めばそれなりとは思いますが。
新しもの好きには先進的な製品でいいかも分かりませんがどんなものでしょう。
私は昨年末に新しいスマホにしてから、Googleアシスタントを積極的に使うようにしていますが、「Ok Google」で呼び出し、問いかけるという行為にまだ慣れていません。
外出時、人の多いところでスマホに向かって問いかけることも、どうも気恥ずかしいものです。
スマートスピーカーは家の中なので周りの人に気遣うことはないと思いますが。
Googleアシスタントの良いところは、検索時に「Ok Google」で起動し、問いかければ答えが出てくるところです。
すなわち、音声入力で全てができるところです。
スマートスピーカーはそれを狙っているとは思いますが、スマホのように持ち運ぶことができません。
これがネックですね。
その場所にスマートスピーカーがなければ、どこでもというわけにはいかないからです。
各部屋に置くとなると、スマートスピーカーも複数個になり、それなりに購入費用もかかってきますし。
以上のことから馴染まない音声認識は、普及には時間がかかるのではと考えます。
まずは、スマホでの音声認識・操作に慣れてからのことだと思います。
それよりも、さらなる先への進化を期待しています。
スマートスピーカーの先にあるもの
今は、まだ音声認識が始まったばかりです。
「喋る」、「聴く」という行動を利用した機器ですが、ここにディスプレイを加えて「見る」という行動を加えた「スマートディスプレイ」なるものも出てくるようです。
「スマートディスプレイ」って、結局パソコン・スマホと同じものじゃないですか。
「スマートスピーカー」と同じように据え置き型なら、タブレットよりも使いにくいのではないでしょうか?
これも「音声」での操作が売り物のようですが、どうかな?
ディスプレイの表示を見るなら「スマートディスプレイ」が見える範囲にいなくてはいけないので、手での操作ができます。
わざわざ「音声」で操作するメリットがあるのでしょうか。
「スマートスピーカー」は、考えてみると手・足・目が不自由な方にとってはありがたいものではないかと思いますが、健常者にとっては役不足の感は否めません。
「スマートディスプレイ」も然りです。
最終的には、目・耳・手・口・鼻の感覚機能である五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に訴える機器を目指しているようですね。
しかし、現時点ではやっと視覚・聴覚に訴えることをどうにかクリアして、音声認識に入ったところです。
触覚はいろいろなセンサーが開発されたおかげで、物の認識などはできるようになってきましたが、残りの味覚及び嗅覚に関してはまだまだですね。
味を見極め、味を作り出す。
臭いを検知し、臭いを作り出す。
この2つができればと考えるのですが、この方面はどこまで進んでいるのでしょうか?
人間と生活への影響は?
家庭ではまだまだ、AI革命は始まったばかりです。
便利になることは良いのですが、その分、人は動かなくなり、長い目で見ていくと身体にとってあまり良くないのではとも考えます。
検索ができるようになってから、辞書を引かなくなったように人間の能力はどんどん衰えていくようにも思います。
パソコンで文書作成するよになり、文字を書く機会もなくなりました。
お陰で、元々ヘタだった手書き文字を書く気も起こらないようになってしまいました。
以上のように便利な機器ができるのはいいことですが、最近では人間としての機能の退化をどう考えればいいのかと思います。
みなさんはどう考えられるでしょうか?
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