「ファイル」・「フォルダ」という言葉、分かりますか?
パソコンを使う上においてとても大事な用語です。
パソコンで作成したモノやアプリなどいわゆるソフトウェアは、パソコン内に 保存 されています。
「ファイル」と「フォルダ」は、それらソフトを保存しておくための入れ物を表す用語です。
パソコン操作の説明には必ず出てくる言葉でもあり、どういうモノかを十分に理解しておく必要があります。
何故、「保存」するのか?
アプリを用いて文書や表などを作成した後は必ず保存します。
保存しないのは、機能を試すためにテスト的に使った時くらいでしょうか。
作成したものは保存しておかなければ、再度同じものを必要とする時、一から作り直さなければいけません。
さらに、保存したものをベースにして一部分を訂正し、新たなものを作り出すようにすれば大変便利です。
作成時にいらないと思ったものでも保存しておくと、保存しておいて良かったという場合もあります。
必要なければ後で削除すればいいことです。
ですので、作ったものはどんどん保存していきます。
どこに「保存」する?
作成したモノをどこに保存するかというと、記憶装置にです。
パソコンの記憶装置には、メモリ・HDD・SSD・光ディスクなどがあります。
その中で記憶装置と言えば、一番に思い浮かぶのは「メモリ」です。
しかし、ここに保存しておくことはできません。
メモリ以外の記憶装置を使うことになります。
何故、メモリに保存できないのか?
保存できたとしても、電源を落とすとメモリの内容は消えてしまうからです。
せっかく保存したのに、消えてしまうのでは意味がありません。
メモリ以外の記憶装置ならば、電源オフにしても内容は消えないで維持されます。
単純な理由です。
メモリイメージ
「メモリ」は「CPU」と対になって、アプリで作成中のものを一時的に記憶する作業用の記憶装置です。
作業中の画面に表示されている内容を記憶していますので、文字などを書いたり・消したりする度にメモリ内容は随時変化していきます。
すなわち、作業に伴って変化していく画面イメージをメモリに記憶していると考えてください。
逆に言えば、画面(ディスプレイ)はメモリ内容を映し出す装置です。
「作業中の画面に表示されている内容を記憶しています」と、書きましたが誤解を招く書き方ですね。
「作業中のメモリの内容を画面に表示しています」と訂正しておきます。
キーボードから入れる文字の流れを考えますと、
文字を入れる → 画面に表示 → パソコンの頭脳(CPU・メモリ)
という流れではなく
文字を入れる → パソコンの頭脳(CPU・メモリ) → 画面に表示
という流れになります。
早い話、ディスプレイは無くとも頭脳(CPU・メモリ)があればパソコンは動作します。
ディスプレイは、人間が目で見て確認できるように、頭脳(メモリ)の内容を表示しているにすぎません。
ディスプレイは、頭の中を覗く装置といえます。
ですので、作ったものを保存するということは、「画面」に表示されているものを保存するわけですが、実際には「メモリ」に記憶している内容を保存するということになります。
初心者には少し難しいと思いますが、是非理解しておいてほしいところです。
具体的に保存とは?
また、扱っているアプリを終了すると、アプリ画面(ウィンドウ)が消えます(閉じます)。
取り扱うための機能がなくなれば、当然、作成中のものも「メモリ」から消えてしまいます。
ですので、作成した内容を残しておくには、アプリを終了するまでに「メモリ」から他の記憶装置に保存しておく必要があります。
上で書きましたようにメモリには保存できませんので、メモリ以外の記憶装置に保存することになります。
メモリ以外どれにでも保存しておけますが、通常はHDD・SSDに保存します。
ここからは、HDDに保存するということで話を進めます。
HDD以外の記憶装置でも考え方は同様です。
ファイルとは?
まず、HDDをパソコン内部にある一つの箱と考えてください。
この箱は書類を入れて保存しておくためのものです。
このHDDという箱に入れる(保存する)一つの書類を ファイル といいます。
一つの書類(ファイル)に相当するものが、WordやExcelなどアプリケーションで作成したもの(文書や表など)です。
HDDには、満杯になるまで「ファイル」を入れることができますが、
どんな内容の書類か分かるように
他のファイルと区別するために
名前を付けておく必要があります。
この「ファイル」に付ける名前を「ファイル名」といいます。
フォルダとは?
HDDには、何万もの大量の「ファイル」を保存しておくことができます。
ですので、HDDにどんどん「ファイル」を保存していくと、保存したファイルの一つを探し出すのは大変です。
段ボール箱にたくさん書類が入れてあり、その中から目的の書類を探すことをイメージしてください。
段ボール箱に仕切りを入れ、書類を分類しておけば、探しやすくなりますね。
同じように、HDDという一つの箱を区分けし、「ファイル」を分類して入れておけば、探すのが少しでも楽になるはずです。
その区分けした部分それぞれを「フォルダ」といいます。
「フォルダ」も「ファイル」と同様に
どのような内容のファイルを入れてあるか分かるように
他の「フォルダ」と区別するために
「フォルダ名」を付けておく必要があります。
ファイルとフォルダの抽象的なイメージは分かるが?
「ファイル」と「フォルダ」、説明を読むとこんなものかと簡単に思えます。
しかし、初心者の方が、いざ実際にこの2つを取り扱うとなると、何やら分からなくなってくるのです。
それは、「ファイル」と「フォルダ」がパソコン内にある実体のないものだからです。
ダンボール箱に書類を入れて管理するのであれば、実体が見えており、触ることもできるので分かりやすいのです。
「ファイル」と「フォルダ」の取り扱いは、全て「ファイル名」と「フォルダ名」で取り扱います。
取り扱うとは具体的に、
フォルダを作る
ファイルを作る
ファイル・フォルダを削除する
ファイルをあるフォルダに入れる
フォルダに入っているファイルを別フォルダに移動する
フォルダに入っているファイルを別フォルダにコピーする
などです。
また、パソコンで何かをするためには、必ずその何かをするためのアプリケーションが必要です。
ファイル・フォルダを取り扱うには、どのようなアプリケーションを必要とするのでしょうか?
そして、どのような操作でファイル・フォルダを取り扱うのでしょうか?
以上のことを理解していなければ、せっかく作った文書や表・写真など整理できなくなり、必要な時に取り出す・修正して再利用などが思うようにできません。
初心者の場合、最初は保存するものも少ないので、この辺りのことはおろそかにしがちです。
保存しているものが増え、困るようになってからでいいのではと思うかも分かりません。
しかし、この辺りの勉強を最初にやっておくと、ファイル・フォルダの管理云々よりもパソコンの理解に大変役立ってくるのです。
そして、保存してあるファイル・フォルダが増えていっても、そのまま管理していけると最初に勉強しておくメリットは大きいです。
ファイル・フォルダの具体的な取り扱い方は別記事に書きます。
ここでは、ファイル・フォルダとはこんなものかということを理解しておいてください。
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