エクスプローラーからデータファイルをダブルクリックすると、そのファイルを取り扱えるアプリが起動し、ファイル内容が表示され編集作業などができるようになります。
また、データファイルへアクセスできるショートカットをダブルクリックしても同様のことができます。
データファイルとは、何かをするためのプログラムファイル(実行ファイル)に対して、以下のような拡張子を持つ文章や画像などが入っているファイルです。
テキスト .txt
画像 .jpg
音楽 .mp3
動画 .mp4
ワープロ .doc
表計算 .xls
上は代表的な拡張子で、内容がどのようなデータファイルかは「拡張子」で区別しています。
例として、拡張子に「.txt」を持つテキストファイルをダブルクリックするとします。
当然、何らかのアプリが起動しテキストファイルの内容が表示されます。
ここで、問題があります。
テキストファイルを取り扱えるアプリが複数入っている場合、どのアプリが起動するのか?ということです。
通常、テキストファイルを扱えるアプリは何種類かインストールされています。
Windowsに最初から入っている メモ帳、ワードパッド
Webページを見るためのブラウザ Edge・Internet Explorer や Chrome
ワープロの Word
テキストエディタの 秀丸エディタ
などです。
「メモ帳」でテキストファイルを開きたいのに、「Word」が起動してしまうということがあります。
この場合、テキストファイルをダブルクリックせずに、
まずスタートメニューから「メモ帳」を起動し、「ファイル」メニューの「開く」から目的のテキストファイルを開きます。
これが正規のデータファイルの開き方です。
まず、取り扱うアプリを起動してから、データファイルを開くという手順です。
データファイルをダブルクリックするというのは、アプリの起動を自動的に行う手数を減らすための手法です。
しかし、テキストファイルは毎回「メモ帳」で開きたいのに「Word」で開いてしまうということでは、この簡単に開く方法は使えません。
ここで、「関連付け」というWindowsの機能を使います。
「関連付け」とは、ある拡張子を持つファイルを特定のアプリで開くように設定する機能のことです。
すなわち、上の例であれば拡張子に「.txt」を持つファイルを「メモ帳」で開くように設定してしまうのです。
関連付けしてみる
では、関連付けを試してみましょう!
以下の画面や操作は 、Windows 10 Home Ver.1709 16299.31build」での解説となります。
エクスプローラーで「Folder1」フォルダを見ると、「text.txt」と「text.txt – ショートカット」の2つのファイルが入っています。
初心者の方に注意です。
このように書くと、自分のパソコンに「Folder1」フォルダがあり、またその中に2つのファイルがあると思い、パソコン内を探すも見つからないという方がいらっしゃいます。
以下は、私のパソコンで例として作ったフォルダ・ファイルですので同じものは他のパソコンにはありません。
同じ拡張子のファイルで支障のないモノを使って試してみて下さい。
拡張子はデフォルトでは表示しない設定になっています。
もし、表示されていないなら次の設定を行って下さい。
- エクスプローラー右上の「オプション」をクリック
- フォルダーオプション画面で「表示」タブに切り替え
- 詳細設定内にある「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す
以上で拡張子が表示されるようになります。
ここで「text.txt」もしくは「text.txt – ショートカット」どちらかをダブルクリックします。
すると、メモ帳が起動し「text.txt」の内容が表示されました。
どちらをダブルクリックしても同じ内容が表示されることが分からない方は、Windows ショートカットって何? をご覧ください。
一応、この時点で拡張子「.txt」は「メモ帳」に関連付けされていますので、「メモ帳」から「text.txt」が開いたわけです。
これを、「ワードパッド」から開くように関連付けを変更します。
「text.txt」上で右クリックすると、下のようなメニューが表示されます。
一番下の「プロパティ」をクリックすると、
このような「text.txtのプロパティ」画面が表示されます。
プロパティとは「性質」という意味で、ファイルの作成日やどのアプリから開くかなどがファイル属性として記録されています。
赤枠部分の「プログラム」を見ると、「メモ帳」となっています。
これは、現在「.txt」を拡張子に持つファイルは「メモ帳」で開くように設定されているということです。
ここを使用したいアプリに変更します。
「変更(C)」をクリックしますと、どのアプリで開くか選択メニューが出ます。
「.txt」を拡張子とするファイルを扱えるアプリが一覧として表示されますので、使いたいアプリを選択します。
ここでは、「ワードパッド」です。
「OK」で、元の「text.txtのプロパティ」画面に戻ります。
「プログラム」を見ると、「ワードパッド」に変更されていることを確認ください。
「OK」で「ワードパッド」が設定され、このプロパティ画面は消えます。
元の「メモ帳」のままで良ければ、「キャンセル」です。
再びエクスプローラーで「Folder1」フォルダを見ている状態に戻りました。
アイコンも「ワードパッド」の絵柄に変わりました。
このように、アプリへの関連付けが変わるとアイコンも変わりますので変更確認ができます。
では、再び「text.txt」もしくは「text.txt – ショートカット」どちらかをダブルクリックしてみましょう。
「ワードパッド」が起動し、「text.txt」が開きました。
以上が「関連付け」設定の流れです。
また、ショートカットの「text.txt – ショートカット」の方ですが、「text.txt」へのショートカットですのでこちらをダブルクリックしても同じ結果となります。
「関連付け」は、ショートカットのプロパティからでも設定変更できます。
ショートカットファイル上で右クリックし、メニューを表示します。
「プロパティ」を選択。
しかし、表示された画面には「プログラム」項目がありません。
これは、「ショートカット」タブが選択されているからです。
「全般」タブを選択します。
ここから先は上で説明した通りです。
但し、ショートカットの方で「関連付け」設定をした場合、ショートカットファイルを開くプログラム設定ではなく、リンク先のファイルを開くプログラム設定であることに注意して下さい。
ここでは、「text.txt – ショートカット」で関連付けを行えば、「text.txt」を開くプログラムが設定されるということです。
もう一つ注意として、「関連付け」はある1つのファイルを開くためのプログラム設定ではなく、ある拡張子を持つファイルに対して設定をしているということです。
上の例では、「text.txt」を開くプログラム設定ではなく、「.txt」という拡張子を持つファイルに対しての設定となります。
「text.txt」や「text.txt – ショートカット」で関連付けすると、以降「.txt」拡張子を持つファイルならどれもが設定されたプログラムで開かれることになります。
ですので、他のフォルダに「sample.txt」というテキストファイルがあり、そのファイルで関連付けした場合でも、「text.txt」をダブルクリックすると同じ拡張子ですので同じプログラムで開くことになります。
また、ある種類のファイルを取り扱えないプログラムに関連付けしようとしてもできません。
「.txt」という拡張子を持つファイルに、テキストファイルを取り扱えないお絵かきアプリの「ペイント」は関連付けできないということです。
関連付けされているプログラムを確認する
Windowsでは扱える各拡張子に対して、拡張子毎にプログラムが関連付けされています。
それを確認するには、
Windowsスタートメニューから ボタンで「Windowsの設定」画面を出します。
「アプリ」をクリックすると、「アプリと機能」画面となります。
「既定のアプリ」をクリック。
画面を一番下までスクロールします。
「ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ」という項目がありますのでクリックします。
「名前」が拡張子の名前、「既定のアプリ」が左側の拡張子を持つファイルに関連付けられたアプリです。
下にスクロールしますと、かなりの行となります。
拡張子のアルファベット順に下へと並んでいますので、「.txt」を探してみます。
現在、、「.txt」を持つファイルには「ワードパッド」が関連付けられていることが分かります。
どのように割り付けられているかは以上のようにして調べて下さい。
尚、この画面からでも関連付けは変更できます。
「ワードパッド」をクリックすると、「アプリを選ぶ」メニューが出てきます。
このメニューから関連付けしたいアプリを選ぶだけです。
この画面を上から下まで見ていくと、見慣れない拡張子がたくさんあります。
これだけ扱えるファイルの種類があるわけです。
また、その拡張子を持つファイルを取り扱えるアプリがどのようなものかも分かります。
分からない拡張子やアプリはネットで調べてみて下さい。
最後に、アプリをインストールした時、そのアプリに関連付けされてしまい、それまで使っていたアプリが起動しなくなる場合があります。
「メモ帳」で開けていたファイルが、インストール後は「Word」で開くようになってしまったというようにです。
このような場合に関連付けを元のアプリに戻して下さい。
また、自分が使いたいアプリから開くようにするために「関連付け」で変更して下さい。
尚、関連付けはデータファイルをダブルクリックした時に起動されるアプリの設定であることをお忘れなく。
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