Windows10では、画面の保存方法がいくつかあります。
ここでは、Windows Vista以降で搭載された「Shipping Tool」での画面の取り込み方を解説します。
「Shipping Tool」は、フリーハンドや四角形、ウィンドウ、全画面という4つの方法で指定領域を取り込み、保存することができます。
画面取り込み専用のソフトには敵わないですが、[Print Screen]キーで取り込むことを考えると、断然使いやすく便利です。
使い方もそれほど難しくありませんので、ちょっとした画面の取り込みには十分活用できます。
尚、以下は Windows10 Home Ver.1803 17134.81build を使用しての解説となります。
画面を取り込む
Windowsスタートメニューから「W」→「Windows アクセサリ」→「Shipping Tool」で起動しますと、
このような Shipping Tool操作画面が表示されます。
「新規作成(N)」
画面を取り込むには、「新規作成」もしくは「モード」から取り込み方法を選びます。
「新規作成」を選択した場合、前回に使った取り込み方法で取り込みが開始されます。
取り込み方法を変更する場合は「モード」から開始しますので、連続して同じ取り込み方をしない限り「新規作成」から取り込む必要はありません。
「モード(M)」
メニューからどのように取り込むかクリックし選択すると、選んだ形式で取り込みが開始できます。
具体的に下の画面での取り込み方を見ていきましょう。
1.「自由形式の領域切り取り(F)」
ドラッグして自由に曲線を描け、その自由曲線で囲まれた領域が取り込まれます。
「自由形式の領域切り取り(F)」を選択すると、
マウスポインタが「ハサミ」マークに変わりますので、取り込みたい部分を自由曲線で囲みます。
取り込まれた画像が表示されます。
2.「四角形の領域切り取り(R)」
四角形の対角をドラッグして決めると、四角形でで囲まれた領域が取り込まれます。
「四角形の領域切り取り(R)」を選ぶと、
マウスポインタが「+」マークに変わりますので、取り込みたい部分を四角で囲みます。
取り込まれた画像が表示されます。
3.「ウィンドウの領域切り取り(W)」
ウィンドウが表示されている時に何れかのウィンドウをクリックすると、そのウィンドウ画面が取り込まれます。
見たままの状態で取り込まれますので、他のウィンドウに一部が隠されている場合は、ウィンドウを最前面に置いてから開始して下さい。
4.「全画面領域切り取り(S)」を選ぶと同時に画面全体が取り込まれます。
「遅延(D)」
「遅延」は取り込み開始までの時間を決める機能です。
デフォルトは「待ち時間なし」が設定されています。
1秒~5秒を選ぶことにより、取り込み開始をその秒数分遅らせることができます。
例として、Windowsスタートメニューを取り込むことを考えます。
遅延を使わない通常の手順では、スタートメニューを表示してから「モード」の取り込み方を選択します。
しかし、「モード」をクリックした時点でスタートメニューは消えてしまいます。
これは、「待ち時間なし」に設定されているのですぐに取り込み開始されるからです。
そこで、取り込み開始までの遅延時間を決め、その秒数分開始を遅らせてあげます。
遅延時間を設定した取り込み手順は、
- 遅延秒数を指定。長めの方が慌てなくていいので「5秒」がいいでしょう。
- 「モード」から取り込み方を指定。
- 5秒後に取り込み開始できますので、それまでにスタートメニューを表示します。
- 「四角形の領域切り取り(R)」を選んでいる場合、5秒後に「+」のマウスポインタが出てきますので普通に範囲を決めて取り込みます。
この機能は、以前の「Shipping Tool」にはありませんでしたので少し便利になりました。
画像の加工と保存
上の何れかの方法で画像を取り込むだけでは、まだ保存されていません。
まず、ファイルの種類を選びます。
PNG/GIF/JPEG 何れかの画像形式、もしくはMHTML形式の何れかです。
そして、名前を決めてから「保存」です。
保存する前に取り込まれた画像を加工することができます。
左から ペン・蛍光ペン・消しゴム・3Dペイント のツールが並んでいます
ペン・蛍光ペン・消しゴムで、書いたり消したりしながらメモ書きやマークを入れることができます。
また、「3Dペイント」アプリを起動すると、取得画像が「ペイント 3D」に渡され、複雑な加工を施せます。
「Shipping Tool」はWindowsスタートメニューの中にありますが、知らない人が多いのではないでしょうか?
この機能をよく使うのであれば、デスクトップにショートカットを置いたり、タスクバーにピン留めするなどしておくといいでしょう。
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